緑内障点眼による色素沈着などの副作用について
緑内障の目薬で第一選択として使用されているプロスタグランジン製剤の点眼は、よく眼圧が下がるものの、目の周りが黒ずんだり、まつ毛が伸びたら、目がくぼんで見えてくる、などの副作用があります。6割の患者さんがそれらの副作用を自覚するものの、その気持ちを医師に伝えることができたのはその中の2割ほどにとどまるそうです。
思った以上に、緑内障の点眼を患者さんは我慢して、なかなか医師に打ち明けることもできず、「仕方ないな」と思って継続してくれている場合が少なくないのです。
目薬治療以外にもレーザー治療SLT(スワンで行うことができます)や、白内障手術の時にプラスアルファで眼圧を下げる効果を持たせるMIGS(ミグス)という手術が普及してきています。
患者さんの個々の状況に応じて、治療の選択肢を示すように心がけたいと思います。