網膜の静脈が詰まって、網膜に血があふれかえっている状態です。高血圧や動脈硬化が背景にあることがほとんどですので、内科の先生と連携して、高血圧の治療などを受けていただきます。
黄斑部にむくみ(黄斑浮腫)が出現すると視力がガクッと落ちてしまいます。黄斑部にむくみがあって視力が落ちている場合は早めに、目に注射(抗VEGFの硝子体注射)が必要になります。この注射は、落ち着くまで複数回必要になるのが通常です。
最新の抗VEGF薬は効果が長持ちするので、眼に注射する回数を減らすことができるようになってきています(ただし、新しいお薬はいつも出始めは高いです・・・。高額医療対象になれば上限はありますが・・・)。
網膜の血のめぐりが悪くなった場所が広い範囲に及んでいる場合、発症後、半年程度以降に発症する、悪くて脆い血管(新生血管)の発生を抑えるために、レーザー治療で、網膜を一部、熱で凝固する治療を行ないます。