コロナワクチン の副作用としてのぶどう膜炎

コロナワクチンと、眼に生じうる副作用について。たくさんの論文を読んだ結果をまとめて、シドニー大学の先生が、報告してくれた最新情報です。2024年8月号の「日本の眼科」に掲載されていました。

切り取りますと、「ワクチン接種とぶどう膜炎(=目の内側の炎症です)発症の因果関係なし」ただし、「たとえばぶどう膜炎の再燃などについては検討されていない。」とのことです。

いろんな眼科の先生が、話していたことを総合するに、 私自身がどう解釈しているか、述べます。

私は、「過去にぶどう膜炎になったことがある人は、コロナワクチンによってぶどう膜炎が再発することに、少し、気をつけた方が良いと思います。ただし、コロナワクチンを受けないでおくかどうかは、メリットとデメリットを総合的に勘案して決めるのが良いと思います。若い方は免疫が活発なので、ぶどう膜炎になったことがある人で、普通に元気で、コロナにかかってもちゃんと回復しそうな感じの方であれば、個人的にはコロナワクチンには慎重になって良いと思います。私はたかだか1000件くらいのコロナワクチンしか行ってきていませんが、私がコロナワクチンを接種した後に、『コロナワクチン後のぶどう膜炎』で受診された方は今の所いらっしゃいません。ですから、コロナワクチン接種前に『ぶどう膜炎にかかったことがある』と申告し忘れて(というか、申告しない方が多数だと思います)、コロナワクチン接種を受けても、大変な事態になることはとても少ないとは思いますが・・・」というのが、現在の考えです。

そういえば、私の母親もぶどう膜炎になったことがありますが、コロナワクチンの後に何か目に起きたとは聞いていません。