あたらしい ワンデーコンタクト が出ました

木村はじめ、職員も院内トライアルをしました。ロート社のワンデーコンタクトレンズの新商品「エアリッチ」です。木村もスタッフも一致して、「乾きにくい」「つけ心地よが良い」「ごろごろしない」と高評価でした。酸素透過性も従来製品より6倍以上ある、シリコンハイドロゲル素材です。

指にまとわりつくので、装着しづらさは若干ありますが、水分を少し切るようにしてつけると良いでしょう。目にのせるときに、裏表を間違わないように気をつけなければなりません。また、表面がヌルヌル滑るので、私でも外しづらかったです。アルコン社のデイリーズと同じようなヌルヌル感でした。装着しづらさ、外しづらさは慣れると思いますが、初めてコンタクトする方は特に、しっかり練習しておかなければなりません。

外すときにそれなりに眼球に圧力を加えないと、コンタクトレンズを摘むことができないので、外した直後、少々ごろごろしました。他のレンズから切り替えるときはまずは短い装用時間から慣らしてゆくのがよかろうと思います。

当院でのワンデーコンタクトの選択肢としては、「マイデイ」か、このあたらしい「エアリッチ」ということになってゆきます。ロートワンデーフレッシュビューリッチモイストは新規の受付を停止します。

右目にエアリッチ、左目にマイデイを装用して比較、体験してみました。個人の体験談ですが、装着しやすいのは圧倒的にマイデイでした。装用直後の異物感はマイデイの方がエアリッチより少なく、つけている感じがないくらいでした。エアリッチは初めは重たい感じがしました。6時間くらい経過すると、むしろマイデイの方が乾燥感と違和感が出てきて来ましたが、エアリッチの方は目に馴染んで異物感が軽減して来ました(エアコンの風のあたり方の左右差が原因の可能性もありますが)。マイデイもエアリッチもシリコンハイドロゲル素材で酸素透過性はとても良いですが、エアリッチはマイデイの2倍近くのなんと187(単位は省略。マイデイは100)です。

新商品 「エアリッチ」はベースカーブは 8.7 mm の1種類のみなので、スティープな角膜の方にはマイデイのベースカーブ 8.4 mm でないと合わない場合もあります。

「エアリッチ」は3月初旬からスワンで購入可能になります。もちろん検査・診察は必須です。

「エアリッチ」自信を持ってオススメできます。もちろん、個人差はあるので、全ての方に100%うまくゆくことを保証するものではありませんが、今まで他のワンデイコンタクトを使用していた方も、チャレンジしてみる価値は大いにある、と評価しています。

ちなみに、木村は提供された製剤見本なども全て自己点眼しています。緑内障点眼で数日間充血が残る点眼も、自分で点眼して、納得したものしか、院内在庫にはおいていません。