スワン アイ クリニック は 平成24年(2012年)に札幌大通に開院しました。
理念は「つながることを大切に」です。
みんなが幸せになるために、最も重要なことは、すべての人と、ほんの少しでも良いから、とにかくつながりを切らさないことだと信じています。
患者様を中心に、私をはじめ当院スタッフが結束して地域の医療/福祉機関と良いつながりを築き、最良で患者様に合わせた最適の医療サービスを継続的に提供することをめざします。
近隣の医療機関をはじめ、医療機器関連会社・薬局・眼鏡店・ビルの管理会社・10年間お世話になったホームページ制作会社(今は自作)・社会保険労務士や会計士の先生方、そして何より、気分屋な私の意思を汲み取り、身近で支えてくれている職員たちなど多くの方々に協力いただき、成り立っている スワン アイ クリニック です。
両親にも感謝しています。
私は三重県に生まれ育ち、両親は地元の大学への進学を期待していましたが、大学受験を機に「北海道へ行きたい、とにかく行きたい。」という私のこだわりを許してくれました。北海道大学の医学部は私にとっては超難関でしたが、3回目のチャレンジで、ラッキーなことに合格することができました。
また、今の私があるのも北見赤十字病院や和歌山医療センターでの指導医の先生方のおかげです。診断や治療に迷った時、どこの医療機関に紹介すべきか困った時に、気軽に相談できる先輩の先生や元同僚、今や様々な診療科の中心選手となっている大学の同級生や、大学の部活(北大医学部野球部)の先輩や後輩には公私ともに、とても頻繁に助けてもらっています。この場を借りて感謝申し上げます。
2019年、医療法人社団 彩光会 札幌かとう眼科 と提携させていただくことができました。極めて豊富な手術実績があり、最先端かつ多種類の手術装置・検査機器を有し、難症例に対してもストレスが少なく、高い精度の様々な手術を スワン アイ クリニック からご紹介した患者様にもご施行いただき、たくさんの患者様に満足していただいております。
スワン アイ クリニック では、アレルギー・結膜炎・ドライアイ・緑内障・白内障などの一般的な診療に加え、オルソケラトロジーによる屈折矯正治療と、近視進行の予防に引き続き力を入れて診療してゆきます。裸眼視力を向上/維持し、眼鏡を使わずに生活することが、技術の進歩のよって可能になってきています。
また、白内障・緑内障・老眼・近視の予防のための生活上の注意や、サプリメントに関して、正しい情報をお伝えしてゆきます。皆様の生活の質の向上に貢献できましたら幸いです。
お気軽にご来院、ご相談ください。
Director 木村 祐介
平成17年 北海道大学医学部卒業 北見赤十字病院初期臨床研修医
平成19年 北見赤十字病院眼科後期研修医
平成20年 和歌山医療センター 眼科
平成23年 日本眼科学会眼科専門医取得 (原著論文 :激しい筋肉痛、高熱を伴ったG群溶血性連鎖球菌による内因性眼内炎の1例 )
平成24年 スワン アイ クリニック 開院
所属学会
日本眼科学会
日本白内障屈折矯正手術学会
日本コンタクトレンズ学会
日本近視学会
近視進行抑制治療について
近視がパンデミックです。当然です。現在の子供はスマートフォン・タブレット・パソコン画面・テレビに囲まれて育っていますから。放っておくと子供たちはずーっとデジタルデバイス画面を見続けてしまいます。もし、この冗長な文章をお読みいただいている親御さんで、お子さんを「自分のような強い近視にしたくない」とお考えの方がいらっしゃいましたら、視力検査ができる年齢(3~5歳)になったら、ぜひ視力検査を含む一般的な検査のために受診されることをおすすめします。最近では6歳児の近視も決してめずらしくありません。近視がどんどん低年齢化しているので、早く発見して治療介入すべきだからです。早く治療介入することで、近視は50%ほどは予防できると言っても過言ではありません。
子供は産まれたときは遠視で、環境要因と遺伝的な要因で徐々に近視になってゆきますが、近視になりそうな兆候(眼軸長の伸びが速すぎる)がとらえられたら、低濃度アトロピン点眼(自費治療 。これは近視になる直前から近視の出始めの時に特に有効です)を生活指導に合わせて行うこと、で40%ほど近視の進行を抑える効果があります。小学校高学年くらいまでに弱い近視にとどめておくことができれば、以降は、オルソケラトロジーという寝る前につけるコンタクトレンズによる治療が可能になります(個人差あり)。オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼を併用すると近視の進行を60%ほど低減できると言われています(実際に治療した実感からはもっと低減できている、近視の進行がほぼ停止する印象を持っています)。
怪しいようで怪しくない、DIMSレンズなどを用いた特殊眼鏡によって近視進行が60%抑制できるという近視予防治療が進んでいます。ただ、日本では残念ながら、私を含めほぼ全ての眼科医が治療経験はなく、治療経験のある医師の話を直接聞いたこともありませんが、世界が一致してウソを言っているのでなければ(大変失礼)、とても期待できる治療です。中国、シンガポール、マレーシア、ヨーロッパなどから周回遅れで日本にも特殊眼鏡による近視進行抑制治療が数年のうちに広まってくるだろうと予想しています(2022年1月現在)。